|
「哲学の小径……入口の……ところにいるんだ……銀閣寺側じゃなく……反対の……方の……入り口……」
哲学の小径?何だそれは?と私は思った。そんな名前は聞いたことがなかった。錯乱して変なことを口走っているのではあるまいなとも思った。
「哲学の小径っていう道があるのか?あるんだな、確かに。タクシーの運転手に訊けば知っているかい?」「知っている……それと、途中でパンと牛乳を買って……きて……欲しい……」
「占星術殺人事件」から引用
哲学の小径
哲学の小径は、若王子橋から銀閣寺橋までの約2qにわたる疏水べりの小道。哲学者西田幾多郎が、好んだことから思索の道として名付けられたが、いつの頃からか哲学の小径で親しまれるようになっている。
この小道の横を流れるせせらぎは琵琶湖疏水からの流れ、南禅寺境内を通り、その後暗礁を経て若王子神社あたりで再び表面に現われ、哲学の小径の横を流れている。
この南端にあたる若王子神社を横目に哲学の小径へと入る。左にちょっとした遊具が見られる。今回訪れた時期が寒さ本番の2月で、早朝ということもあり人影も全く見えない。それに、上空からはチラチラと白い物が舞い降りてくる。最後まで小道は歩かずに僕は若王子までの数十メートルしか歩かなかったが、京都の街で雪吹雪に捲かれるとは風流である。
付け加えておくとこの周辺には車を止めるような場所がないので車で出かける際には十分注意してほしい。
2002 Photo and report ten
Location Kyoto
|