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それから鉄道寮新橋工場、品川硝子工場と巡っていくと、行く道に箱が立っているのが見えた。これがどうやらポストだった。あれだ!と私は心の奥で叫んだ。あった、宇治山田郵便局だ。
私は走り走りだそうとする気分を押さえた。二段、三段ばかりの正面の石段を駆けあがり、焦げ茶色に油がしみ込んだ床へ踏み込む。心臓が高鳴る。
どういうわけか、そこに一人の見物人もなく、高い窓から正午過ぎの光線が床に落ちて、埃が漂うのが見えた。
「占星術殺人事件」から引用
宇治山田郵便局
唯一、僕の住む愛知の地が作中に出てきた明治村。『夜は千の鈴を鳴らず』でも額田郡や名古屋は話しの流れでも出てきたのだけど、舞台案内として載せることが出来るのはこの宇治山田郵便局だけだ。
宇治山田というのは伊勢にある地名で、この建物自体は伊勢神宮に明治42年に新築されたものになる。中は郵便の歴史を見られる博物館になっており、実際に郵便局としても活動しているので、ここからハガキを送ることも可能だ。
この明治村、地元の学校では遠足コースとなっており、僕も小さい頃には何度も行ったことがある。現在では石岡が見間違えたというアゾートなるマネキンはなく、建物の色も昔はこんな色はしていなかったと記憶する。このマネキン、その昔にはあった気もするのだけど、何しろ小学生の時だから確実な記憶はない。でも、あったと思う……
そして、もう一つ明治村で印象に残るのが梅田八郎なる人物なのだが、このモデルとなった人だと思う駐在の格好をした人物が名物おじさん、(名前を忘れてしまった)これも記憶が曖昧だけど数年前に他界してしまっている。
この明治村、かなり広いので訪れる機会があれば1日コースで回って欲しいと思うが、僕のお薦めは帝国ホテルの玄関が素晴らしく、ここが一番好きなのである。
2001 Photo Shina Takatsuki / Rreport ten
Location Aichi
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