| 和風スパゲッティ | ||
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さて、このコーナーも久々の更新である。もともとは初めてのアメリカ生活の中で、おいしいものもいろいろあるよと紹介したかったために作ったコーナーなのだが、こちらでの生活に馴染んでいくうちに、特に珍しくなくても、自分が好きなもののことなんかも取り混ぜて書いていきたいと思う。 普段、私はウィークデイは料理をしない。めんどくさいのと、夜にあまり食べすぎるのは良くないと思っていることもある。特に、週末はビールぱかぱか飲みながらバカ食いするせいもあり、ウィークデイは少し摂生しているのだ。 平日のランチは、大抵オフィスのあるビルの1階でサラダやスープなんかを買う。そして、デスクで日本語のネットを見ながら食べるというのが殆どである。月に一度ぐらいは同僚を寿司屋にいったりしているが、普段は本当に質素なものだ。こういうことを続けていると、やはり、妙に日本っぽい味が懐かしくなってくる。ドレッシングもオリーブオイルもチーズも入らないから、納豆に味噌に梅干のしょっぱさが恋しい! シアトルに住む分には、本当に日本食には困らない。日系スーパーで冷凍されたパックの納豆を買いだめし、仕事から帰ってくると、電子レンジで解凍する。カラシも納豆のたれも入れて(あれ、キライな人もいますねー。私結構好き。)そのまま食べたりしている。私は白米をあまり食べないので、納豆だけなのだ。あるとき、ふと思いついて、梅干を箸でくずして入れ、きざみのりをどさっとかけて食べてみたら、これがイケる。これ以来、最近どうも梅干モードに入ってしまったのである。 で、いきなり梅スパである。 納豆だけではちょっと物足りん、もちょっとなんか食べたいな〜、と思っていたときに、買い置きしてあったスパゲッティが目についた。よし、これで和風の梅スパゲッティを作ってみようじゃないか。我が夫、りんプーにとって和風スパゲッティは邪道以外の何者でもなく、明太子スパゲッティに目がない私が、ゆでたてスパゲッティにレトルト明太子ソース(これも日系スーパーで買いだめ。うちではこれを切らさない!)をからめたりしていると、わざわざ横にやって来てのぞき込み、ご丁寧にもオエーッなどとゲロ吐くまねまでしている。そんな妨害にもめげず、ひとりズルズルかっこむ和風スパ。きざみのりと本当によく合って、ああ、日本人で良かった! 今まで東京のレストランではよく明太子・たらこスパゲッティは食べていたのだが、梅味のスパゲッティは食べたことがない。でも、きっとおいしいだろう。シアトルも最近ようやく初夏っぽくなってきたし、やっぱ夏場を乗りきるのは梅干にかぎるね、なんていきなりおばーちゃんの知恵袋みたいなことを言ってみたりする。よし、では作ってみよー。 梅は、親が去年来たときに持ってきてくれた紀州のしそ梅をつかう。ほんのり甘い、大粒の梅干である。でかいパックに何十個も入っているため、1年経つのにまだ残っている。もう賞味期限なんて100年前に切れているのだが、全然変な匂いもしないし、味も問題ないので屁のかっぱでいまだに使っている。これを種からはずし、梅肉だけをまな板の上でこまかく叩く。そして、バターをひとかけら、器にいれて電子レンジでチンし、溶かしバターをつくる。そこに、叩いた梅肉を入れ、しょうゆもちょっといれてよく混ぜる。これでソースはできあがりである。 あとはスパゲッティを好みの固さに茹でて、ソースをからめるだけである。もし、全体的に水気が足りないようなら、スパゲッティのゆで汁を少し混ぜてやってもいい。出来あがりに、きざみのりをこれでもかというぐらいてんこ盛りにしてやる。これがないと、やっぱり全然物足りないのだ。日系スーパーで、最初から細切りにしてある海苔を買ってきたのだが、これが超便利。 |
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| 出来あがった梅スパは、簡単だがナミダが出るほどウマイ。正確に言えば全然和食ではないのだが、こういう『なんちゃって和食』の類は貴重なのだ。いくら寿司がうまいシアトルの日本料理屋でも、こんなものは置いていないので、自分で作るしかない。 紫蘇(シソ)があればもっといいが、あいにくそれだけの為に日系スーパーに行くのも面倒なので、省略している。実は、親が再びもうすぐ遊びにくるのだが、紫蘇の種を持ってきてくれるように頼んだ。ベランダで育てられれば、私の梅スパはもう完璧である。紫蘇の入ったおいしい梅スパゲッティを食べるため、せっせと種を蒔こうではないか。園芸の楽しみも増えたことだし、ほのぼのシアワセなシアトルの初夏であった。 |
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